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Wiki #bf ブログ検索に戻る 更新日2007-01-16
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総評 77点 【★★★★☆】 時間 シナリオ 調整 操作 独自 価値 キャラ やり込み グラフィック その他 評価 4 3 5 4 5 (5) 3 3 4 5 本作は別々に評価。ギリシャ神話をモチーフにした爽快バトルアクションゲーム。 戦闘中に指示されたボタンを押すことでムービーが進むCSアタックシステムの完成度が映像的にも操作的にも非常に高く、「簡単な操作で豪快なアクション」が見事に体言されたプレイ時の緊張感と爽快感が堪らない作品。 なかなかにエグく描かれる人間や怪物たちの死に様といい、製作陣曰く「怒りを真直ぐに表現した」というあまりに「狙わない」主人公のデザインといい、製作指揮者のやりたかったことを全力でぶつけた印象を受ける。それゆえに万人受けはしないが、波長の合う人には非常にディープに浸れてしまう。困ったものだ(ほめ言葉) 戦闘・謎解きともにゲームバランスの調整もかなり上手く、多すぎる訳では無いのに欲しいと思った頃に必ず回復アイテムが置かれている気の効いた配置なども◎。 シナリオはそれなりだが、上記良点の数々によりかなりのめり込んだ。 1:プレイ時間 【★★★★☆】 一週目難易度ノーマル、謎解きに悩みながら普通にプレイすると10時間弱。2週目以降慣れた状態でプレイすれば5時間程度。サブゲームのクリア特典などを使い無敵ゲーで進むと4時間弱でクリア可能。1週クリア後に挑めるサブゲーム(10ステージ構成の条件クリア形式のミッション)は1~2時間。 あまり管理人はプレイしないジャンルではあるが、多くの謎解きや新しい敵の登場で飽きずにプレイできる点を加味すれば、ボリューム的にもそこそこのレベルだろう。 やや短めにも感じるが、全体的に陰鬱で荒々しい描写や物語が続くのに加え、このジャンルのゲームは終始落ち着くことなく敵と戦い続ける必要がある為これくらいで丁度良い。それでも、管理人はプレイしていて少し疲れてしまった。主に心が。 これで、ムービーが一切飛ばせない仕様の為、実際のプレイ時間は更に短くなっているのだから驚き。 2:ストーリー(シナリオ) 【★★★☆☆】 あらすじ: 時は古代ギリシア時代。人々が戦争に明け暮れ、神話に語られる生物が猛威を奮う時代。そして何より、神々が世界の全てを見通していた時代。スパルタの英雄、否、元スパルタの英雄クレイトスは、人々が恐れ畏怖する神に憎しみを抱き闘いを続ける、ただ一人の人間だ。神から授かった武器を手に、神から授かりし力を駆り、神を殺す為に戦い続ける。彼の狙いは唯一人、家族の敵、軍神アレス。幾多の人を、魔物を殺しその血に染まる彼の魂が救いを得る日は来るのだろうか---- プレイヤーは主人公クレイトスとなり、女神アテナの助言を貰いながら打倒アレスを目指して様々な魔物を倒して進んでゆく。 ヒドラやミノタウロス、サイクロプスにメデューサ、ケルベロスといった神話好きでなくとも知っているであろうそれはもう知名度の高い定番の魔物たちをなぎ倒してゆくのが、爽快なプレイ感覚・難易度と相まって非常に気持ち良く、それだけでこのゲームがとてもとても楽しい。 が、物語としては全体的に平坦であるのに加え、イベントとして取り上げられるのが「パンドラの箱を取りに行く」ただ一つであったのが少し物足りない。ようやく手に入れたところで窮地に追い込まれ、そこからどんな動きをするのかと思ったらすぐさまラスボス戦が始まってしまい軽く肩透かし。 しかし闘いの中の回想で少しずつクレイトスの生を明かしてゆく手法はなかなか上手く決まっていたかなと。 3:難易度設定・調整 【★★★★★】 進むにつれての難易度上昇を感じさせながらも、爽快に敵を倒せる感覚だけは最後まで残した上手い調整。 さらに素晴らしいのは、初プレイ時にはつい力押しで進んでしまう場所もあるのだが、そういった時必ず回復アイテムが置かれているアイテム配置。これぞ絶妙。 その他、クリア後の高難度モード追加、プレイ中でも連続死でイージーに移れる配慮、クリア後の高難度もチート装備で楽々遊ぶことも可能な自由度、辺りも非常に管理人好みなゲームメイクだった。◎。 文句無し。 4:操作感(プレイ感覚) 【★★★★☆】 レスポンスに関しては良好、CSアタックやガード後の攻撃などの入力アクションも比較的判定時間が長めに設定されており、ストレス無くプレイを進められる。 多少移動は遅いが、ステージが無駄に広かったりもしない為それほど足を引っ張っていない。 惜しかったのはポイントを消費しての自己強化が非常にスローだった点と、落下死ポイントが案外多かったことくらい。既述の回復アイテムの配置バランスの良さなどにより本編で無駄に殺されることが無い分、ロックマンかと突っ込みたくなるくらい死ぬといえば穴落ち等の仕掛けばかりなゲームになってしまっている。 5:独自システム 【★★★★★】 兎にも角にもCSアタックが素晴らしい。 →CSアタック 主に大型の雑魚やボスキャラに対して、戦闘中に表示されたボタンを押すことでシームレスにCSアタックモードへと移る。モード中はムービーシーンに見紛う攻防が行われ、途中プレイヤーは随時表示される指示に従ってボタン押下やスティック操作を行うことでその攻防を制することができる。よく練られたカメラ位置や効果的に使われるスローモーションによって非常に迫力ある戦闘シーンが、ただ見るだけでなく操作によって参加できる事で飽きずに楽しむことができる。「簡単な操作でなにやら凄いことをやった気にさせる」目的が非常に上手く実現されている。◎ OPステージから全力でぶつけてくるゲームメイクも、プレイヤーの心をグッと掴むのに一役も二役も買っていて見事。 →レベルアップ 敵を倒したり宝箱から得たエネルギーを好きな武器や能力に割り振って強化する、鬼武者を思い出すこういったゲームでは定番中の定番システム。 しかし、既述の通り割り振りに無駄に時間がかかるのに加えて、時間をかけて強化したあとチェックポイントに到達する前に死ぬともう一度やり直しになるのは酷い仕様。そこは持ち越そう。 武器を強化することでアクションも増えてゆくのはなかなか面白い。 →Challenge of the Gods クリア後に出現する、戦闘において指示された条件を満たすことが目的のミニゲーム。 かなりシビアに作られており、攻略法を探さなければなかなかクリアできない。全10ステージしないこと、クリアすることでコスチュームが解禁されることを考えると納得の設定ではある。 →追加コスチューム ゲームクリア後、特定の条件を満たしていると選べるようになるお遊びモード。 遊びといってもその威力は絶大で、攻撃力や防御力が数倍になるスーツから、特技を使用するときに消費するいわゆるMPが減らなくなるコスチュームなど、いずれも通常モードで装備したらクリアなど片手間で可能になるレベル。コスチューム自体のデザインも着ぐるみからスーツ姿等いずれも非常に馬鹿馬鹿しいものが揃っていているw(褒め言葉) このシステムの良いところは、その効果自体ではない。本作はやり込み要素として高い難易度でゲームをクリアするとオプションの封印が解放されてゆくのだが、それを行う手助けになってくれる(そこに対して制限をかけていない)仕様が、とても良い。 せっかくのやり込み要素がやりこみでなくなってしまう、という意見もあるだろうが、やはりプレイヤーに見て貰えない特典では意味がないのだ。何度もやり直しを強いるのも優しくない。だれしもがそこにたどり着ける救いの道を用意しておくのは非常に大切なことと管理人は評価する。 6:価値 【★★★★★】(コレクション単位の評価) 管理人の購入価格:約4000円(コレクション) この内容の作品が2作入ってこのお値段はお得。中古ならばもっと下がるだろうし。 魔物の死に様はまぁままにあるが、ムービー中の人死にや血の演出なんかも結構あるので、そういうのが苦手でなければ是非遊んで欲しい一本。 あとは神話好きなら楽しめないはずがない。 7:キャラクター 【★★★☆☆】 冒頭で書いたとおり、製作者が怒りを追及して好き放題やった結果な主人公は突き抜けていて見ていて気持ちよい。 付属の製作者インタビュー映像を見ると主人公のデザインには相当苦心したようで、没画像の数々とそのデザインの変遷は一見の価値あり。 が、やはりどうしても気持ちの揺れを欲しがってしまうのは、自分のRPG好きのせいか、日本人の特性か、或いはまた別の何かなのか。 神話の怪物たちは定番のデザインをかっちりと抑えており、やや可もなく不可もなくの感はあるが動きまでよく特徴が出ていて戦っていて燃える。 8:やりこみ要素 【★★★☆☆】 クリア後に解放されるChallenge of the Gods及び、本編のGODモードがやり込み要素。 これだけでは正直やり込み要素としては不足も不足だが、そこはPS3での改修に伴ってトロフィーが配置されたことでバランスが良くなっているか。 9:グラフィック・アニメ 【★★★★☆】 非常にカメラ回しに迫力があり、ムービーやCSアタックを見ていると十二分に引き込む力を持っていた。 やや劇画タッチな、何故か2Dで描かれた回想シーンも良い味を出している。 10:その他 【★★★★★】 トロフィーは10時間程で全て回収できる。 手軽にトロフィー集めたい人にもオススメ?
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